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五月人形は、誰が買う人なの?どちらの両親が用意?
今さら聞けない、五月人形って、誰が買うの?という疑問がある方も多いようです。
「五月五日のこどもの日である端午の節句にお子さんの成長を五月人形で祝う。」という風習は、
日本の地域によって多少異なります。
日本全域がすべて共通という事は無いので、ここでは一般的なお話を記載させていただきます。
五月人形は、一般的には、母方(お嫁さん側)のおじいちゃん、おばあちゃんから贈る、ご用意するというのが習わしです。
成人の男の人と女の人が結婚して、世帯を持ちます。
男性はてしおにかけて育てたお嬢さんを
男性側の家族に嫁にもらうというのが日本の文化、風習です。
その際に、男性側は「結納金」を女性側家族にご用意します。
嫁側は嫁がせるということで、家財道具一式を用意する。
これが、嫁入り道具です。
結婚をして世帯を持った二人の間に男の子が誕生し家族が一人増えます。
男の子が産まれたら、母方(お嫁さん側)のご両親が五月人形や鯉のぼりを贈ってお祝いをする。
女の子でしたら、これまた母方(お嫁さん側)のご両親が雛人形を贈って、初節句のお祝いをするのです。
両方、母方のご両親が行うのが通説の習わしです。
風習や文化というものは、「古くから代々過去に行ってきた行事を行っているから、当たり前の習わし。」と言い成り立ちます。
風習、習慣と言うのは、時代をゆっくりと伝授し伝えられていくのです。
ただし、庶民のご家庭にお節句やお雛祭りが普及したのも長い目で見ますとここ近年です。
300年以上前の昔、庶民がお節句やお雛祭りでお祝いをするというのは皆が出来る事ではなかったのです。
古い昔の雛祭り・端午の節句のお祝いは、大名や将軍、公家階級の贅沢な宴だったのです。
庶民は、粘土や紙で作った雛人形、五月人形でお祝いをしました。
皆が桃の節句、端午の節句で現代の高価な雛人形、五月人形をご用意する様になったのは、ここ50年くらいかと思います。
風習、習慣が薄い地域でしたら、誰が五月人形を買うのか?
どんな風にお祝いをするのか?
そんな疑問が出てきてもおかしくありません。
古くから、日本の文化の中心は京都、徐々に江戸に移りました。
よって、この地域から遠方の沖縄や青森県等は、雛人形、五月人形でお祝いする風習、習慣は若干少ない傾向にあります。
実際、この沖縄、青森県には雛人形や五月人形を販売しているお店も数少ないのです。
五月人形は、誰が買う人なの?どちらの両親が用意?
一方、京都・東京の近隣の方は雛祭り・端午の節句の祝いを昔から毎年の行事の祝いとして携わり、
過ごしてきているので、誰が買うかはご両親やおじいちゃん、おばあちゃんから聞いていたり、代々のしきたりとして家族の中で会話をしているので当たり前の風習、文化と根付いております。
この五月人形や雛人形を誰が買うのか?どちらの両親が買うのか?という問題ですが、風習が濃く過ごしてきた地域の方と、風習が薄い地域の方とのご結婚ですとご両家のご意見が多少食い違いが出るのも当然です。
お話しを時代背景から考えますと、お節句の文化・風習・習慣が庶民に大きく行き渡ったのが、ここ50年です。
日本人は、戦後はゼロからの再スタートでした。
敗戦直後は、戦死してしまった層の本来働き盛りの若き男性成人はおらず、経済的にも不安定でした。
それが10年、20年と経過していきますと国力に力がついきます。
また、庶民の生活も高度成長期に向けて一気に加速していくのです。
子供の出生をお祝いしてく文化が、日本の高度成長と重なり、一気に花開いていきました。
端午の節句の祝いもどんどん加速していき30年前、40年前は、五月人形も大きく段飾りが多かったのでどうしてもお値段は高額となります。
当時は盛大に祝いたいご家族では外飾りの大きな鯉のぼり、武者のぼりも用意していましたのでかなりの豪勢で高額な端午の節句の祝いとなっておりました。
男の子の出生を喜び、豪華な端午の節句の祝いを行いたいとなると、50万円以上はかかりました。
男の子の出生のお祝いに対して、一番、五月人形に費用をかけて「お祝い=庶民の宴」をしたい時代もありました。
これでは、母方のご両親もお金の工面が大変!と言う事で、鯉のぼりはどちらがご用意する、五月人形はどちらがご用意する、とご相談されて購入するというのも一つのアイデアでした。
先ほどいった結納金である嫁入り道具の簡素化が見られるように
五月人形を用意するのもご両家折半の方も増えています。
また、父方(旦那さん側)のご両親が「ようやく跡取りの男の子が産まれた。」とあまりの嬉しさにご用意する方もいらっしゃいます。
用意してもらうのは申し訳ないといって、若夫婦さんでご用意する方もいらっしゃいます。
五月人形は、誰が買う人なの?どちらの両親が用意?
このように、五月人形は母方のご両親がご用意するのが基本ですが、昔と違い誰が買うのか?という考え方も多種多様になっております。
しかし、今日はコンパクトな五月人形で、鯉のぼりはベランダ鯉のぼり、もしくは室内鯉のぼりか、鯉のぼりは挙げない方が増えてきております。
つまり、小さい五月人形が良く売れている = 金額が高くは無い、という事です。
具体的な金額ですと、5万円程度からでもそこそこの五月人形がご用意出来る、という事なのです。
おそらくこのぺージをご覧になっている方は、誰が購入するべきか解らない方、悩まれている方かと思います。
暗黙の了解で母方のご両親が贈るという習わしがある地域の方同士なら問題なく済むのですが、多少の考え方、捉え方が違う夫婦間のご結婚で男の子の出産という形ですと、ちょっとしたお互いの配慮が必要かと思います。
この誰が買う?という習わし、価値観は、ずっとこうこう、こう言う風にやって来ましたよ。
と言うじっくりした時間の経緯というものが培われて形成していくものです。
こうこう、こういう情報に出く合したからこれが正解、というものは無いのでしょう。
ご両家で今まで行って来た、育って来た地方で習わしがそれぞれ多少違うだけなのです。
お互いの価値観を認めて、ではどうするのか?を決めていけば良いと思います。
折半がよろしいようでしたら折半をすれば良いと思いますし、嫁いでいった先の風習に合わせるのならそれはそれで、良い判断だと思います。
・先方に変に捕らわれちゃう・・・
・ちょっと、自分たちが我慢すればいい・・・
こんな形、判断での端午の節句をお子さんが喜びますでしょうか。
これから先、心底喜べる端午の節句を祝う事ができるのでしょうか?
一体、五月人形は誰のために用意するのでしょうか?
それは、これから人生を謳歌していくお子さん、お孫さんです。
子供の脳裏の中に、お父さんとお母さんと過ごした1年づつの端午の節句の想い出を刻んでいく事が一番の目的だと思います。
五月人形って、誰が買うべきですか?
それは、その子を愛するべき人が購入すれば良いと思います。
家族とは、昔も今も一番身近で安らぐところです。
家族とは、”いつでも安心して戻れる場所”です。
そして、この家族の愛情をたくさん育んだお子さんは、また素敵な家族を形成していくのでしょう。
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