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五月人形のお役立ち情報!本質の意味とは?
五月人形って、奥深い意味合いがあるんです。
一般的には、五月人形は「お子さんの健康と成長を願う、祝うもの」とされてます。
しかし、これは簡単に表現した時の言葉であってその先の深い意味合いがあります。
昔は、武家社会やお金のある階級の贅沢な宴として端午の節句が開かれておりました。
装飾用の五月人形を作り、子供の成長を祝ったのが初まりです。
それが、江戸時代の頃から庶民の皆さんにも広がり、現代では、5月5日と言うのは、暦の上では子供の日=端午の節句と称されるようになってきました。
そのお祝い方法は、五月人形を飾って家族皆でお子さんの成長を祝い、確認するという方法です。
ちょっとその前に日本の五節句をご紹介しておきます。
まずは、五節句って何?
五月人形のお役立ち情報!本質の意味とは?
節句と言って、節(ふし)の旬(しゅん)と書きます。
江戸幕府により、言葉通りの、季節の節目・旬な時を5つの日に定めたのです。
- 1、五節句の定義
日本って国は、春夏秋冬と言って寒い季節もあれば、暑い季節もある、季節には季節らしい過ごし方が出来、季節感を味わうことが出来ます。
この季節感をもっと楽しくお祝いしよう。との事で、江戸時代の初めに江戸幕府により、公家社会の風習と季節の節目の日として、以下の五日間を五節句と定めました。
当時は、江戸時代の旧暦の暦で五節句を決めました。それが、明治時代に世界標準の暦の新暦に改正されましたので、実際は一ヶ月遅れで行われていた感覚で宜しいかと思います。
ひな祭りや、お盆なんかも、旧暦で行う地域がありますが、旧暦の方が江戸時代の実際に行ってきた季節と考えてください。
雛人形には、桜、橘が添えられます。実際、桜が咲くのも4月上旬です。
お盆休みも、8月中旬が一般的です。すべて、季節の節目と一致します。
- 人日(じんじつ):一月七日
一月一日(元旦)からの宴の後の七日目の日に人日の節句と言いまして、「春の七草」を収穫して、胃を休めましょう。そして、冬が終わりましたよ。と言う節目の日です。
- 春の七草とは?
セリ・・・・芹
ナズナ・・・薺 :別名「ペンペングサ」
オギョウ・・御行・御形 :「ハハコグサ・母子草」のこと。ゴギョウとも
ハコベラ・・繁縷・蘩蔞 :「ハコベ」のこと
ホトケノザ・仏の座 :現在の「タビラコ・田平子」
スズナ ・・菘・菁・鈴菜:「カブ・蕪」のこと
スズシロ・・蘿蔔・清白:「ダイコン・大根」のこと
- 上巳(じょうし):三月三日
春の到来を儀式した桃の節句。ひな祭りを開催し、雛人形を飾り女の子の成長を祝い、
さあ、これから春がやってきますよ。という節目の日。
- 端午(たんご)五月五日
「菖蒲(あやめ)の節句」とも言われ、現代ではこどもの日。
端午の節句で五月人形を飾り男の子の成長を祝う儀式。
これから、梅雨になり季節がまた変わって行きますよ。という節目の日。
五月、六月に開花する菖蒲(あやめ)は、邪気を払うとされ、菖蒲の香りの菖 蒲湯に入ったり、菖蒲酒を飲んだりして季節を楽しんでおりました。
この菖蒲(しょうぶ)は、しょうぶ=勝負に掛けられて男の子の節句と更に色濃さを増して行ったのです。
これが、1948年(昭和23年)7月、「国民の祝日に関する法律」で「こどもの日」と言う国民の休日に定められて、
端午の節句 = こどもの日 = 五月人形という、認識の現代なのです。
- 七夕(しちせき)七月七日
「七夕祭り」竹笹に願い事を五色の短冊を飾って願ったり、「けがれ」を払うために行う儀式。
一番熱い日本の季節の節目の日。
- 重陽(ちょうよう)九月九日
「菊の節句」とも言いまして、中国では、菊の花が不老長寿の薬草。菊の花をお酒に浮かべ「菊酒」を飲み邪気を払う昔の人の季節の儀式。
さあ、冬の寒い季節がやってきますよ。という節目の日。
見事に一ヶ月遅れで考えますと、昔の人達の風情が伝わってきますね。
五月人形の奥にあるもの
先に記した時代の流れから、今日の重要性・意味とは?
- 1、五月人形は、おじいちゃん、おばあちゃんからの最高の贈り物
何気なく、おじいちゃん、おばあちゃんから贈られた五月人形。
時代の流れを見ますと、日本人の季節を楽しむお祝い事の一貫です。
この五月人形とは、基本的には母方のおじいちゃん、おばあちゃんから嫁いでいった自分の娘の子供、赤ちゃんに対して贈られます。
元気に素直に健康に育って、嫁ぎ先のお家の子孫繁栄を願ってのお祝い品として昔は五月人形を贈っていた趣旨が強かったです。
その五月人形を飾り、毎年端午の節句でお祝いする五節句の節目の祝い事の一つでした。
現代では、このようなお堅いしきたりや本来の意味は薄くなってきましたが、赤ちゃんの表情を見ると自分の娘の幼少な頃の顔つきと似てますので、嬉しさ、孫への可愛さで五月人形を飾って、端午の節句を過ごしてもらいたい。
このような感覚に変わってきているのです。
- 2、端午の節句 = こどもの日という祝日への認識の移行
1948年(昭和23年)7月に、五月五日という端午の節句が「こどもの日」と言う国民の休日に定められました。
菖蒲(勝負)にあやかって行われていた端午の節句が、「こどもの日」と言う祝日によって五月人形に対する価値観が、徐々に武者人形から高級な装飾用の鎧・兜に移行していきました。
- 3、親から見える五月人形
ゴールデンウィーク中の5月5日。
おじちゃん、おばあちゃんから届いた贈りものである五月人形。
これを、毎年同じ日に子供と家族でお祝いします。
そして、親は思います。一年でこんなに大きくなったんだ。去年の今頃はこうしていたな・・・あーやって、喋っていたな・・・こんなにも成長してくれたんだな。
ありがとう・・・
親が息子の成長を思い出し、再確認し息子さんに、世の中に、神に感謝を自然とするのです。
- 4、子供から見える五月人形
ゴールデンウィークの長期の休み。お父さんも休日の方も多いことでしょう。
幼稚園、学校もお休みです。
こんな時に、家族揃って「こどもの日」という男の子のイベント。元気な男の子は、お父さんと一緒に過ごせて嬉しいですし、端午の節句のための自分の五月人形が飾ってくれる事で大満足。
毎年、少しづつ成長していく子供の目線と覚えていく速さ、興味の移り変わりがあります。
しかし、五月人形が飾られて決まって出てくる言葉。
「この五月人形は、おじいちゃんおばあちゃんがあなたが元気で良い子でいますようにって、贈ってくれたんだよ!」
こんな会話を毎年、五月人形と共に話して成長していく五月五日というこどもの日。
子供の中に、端午の節句で成長を祝い続けてもらったという想い出が残るのです。
「元気でいたい!良い子でいたい!」という意思が明確になるのです。
そして「贈り主のおじいちゃん、おばあちゃんに感謝の気持ち」が、宿っていくのです。
こんな深い意味が五月人形には隠されています。
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